英検準2級ライティングの書き方 英作文のコツと対策を解説します

英検

今回は、英検準2級ライティングの書き方について解説をしていきます。

まずは3級からはじめようかな?と考えている人は、以下で3級のライティングについても解説しているので、参考にしてみてください。

◆【英検3級ライティング対策】ライティングのコツと基本の書き方

英検のライティングってどんな問題?

始めにライティング問題について説明します。ライティングは、質問に対して自身の考えを英語で述べる問題です。自分の考えをしっかり言葉にしたうえで、文字として記述する技能が必要になります。
問われる内容は、①正しい文法や表現で、②理論立てて書けているかの2点で、アイデアそのものの良し悪しは評価の対象になりません。

英検3級のライティングでは「自分の意見と理由2つを、25~35語を目安に書く」となっています。

ライティングが大きな得点源になる

英検は1次試験と2次試験に分かれており、1次試験ではリーディング、リスニング、ライティングが出題されます(CBT:Computer Besed Testでは1日ですべて実施)。

各技能ごとに600点満点で評価され、1322/1800点以上で1次試験通過となります。
リーディングは29問、リスニングが30問なのに対し、ライティングは2問のみなので得点効率が高いです。
ライティングの出来が良ければ、リーディング・リスニングに自信がなくても、十分合格が見込めます。

またライティングは、読む聞くよりも実践的であるのに加え、意見を理論立てて伝えるという能力は現在の社会において重要なスキルなので、学習する価値は非常に高いです。

英検3級との違い

英検準2級と英検3級の大きな違いは3つあり、「語数が多い」と「外部に対する意見を求められる」、「具体例を挙げる必要がある」です。
下表の様に、英検3級と比較して25~30語多くなり、書く分量が増えています。筆記試験の時間が65分から80分に増えているとはいえ、ライティングに費やせる時間は、いずれもおおよそ25分です。同じ時間で語数を増やさなければならないので、書くスピードを上げる必要があります

また、3級の問題では、自分自身について聞かれることが多いので、比較的意見を出しやすいと思いますが、準2級では外の世界に焦点を当てた質問が多くなる(例:学校の英語の授業は現在のままでよいと思いますか?)ので、意見に対する理由をあげる事が難しくなります。
何とか知恵を絞りだして意見を出せたとしても、理由をサポートするための例を上げる必要があり、ここも準2級の難しい点になるでしょう。

受験級 語数 質問傾向 書く内容
3級 25~35語 自身の趣味趣向について 意見と理由がメイン
準2級 50~60語 自身または外部の事柄について 意見と理由に加え具体例が必要

実際にどのような内容で、どう回答するのか、以下が解答例になります。

英検準2級のライティング具体例

Question:
Do you think it is a good idea for people to go to other countries for volunteer work?

Answer:
Yes I think so.

First, volunteering abroad allows people to learn many things from people they cannot meet in their daily lives.
People from various backgrounds participate together and can expand each other’s knowledge.

Second, it can be useful for future job interviews.
Companies may consider volunteer work abroad to be a valuable international experience.

【日本語訳】
問題:海外へボランティアをしに行くことは良いことだと思いますか?

回答:
はい、良いことだと思います。
1つ目は、海外へのボランティアは、普段会えない人から色々学べる機会を持つことができます。
様々な背景を持つ人たちが参加するので、お互いに(文化的な)知識を広げることができます。
2つ目は、将来の面接に役立ちます。
企業は、海外でのボランティア活動を貴重な国際経験とみなすでしょう。

【手順】ライティングの書き方

ライティングの書き方はパターンが決まっています。難しく考えず、パターンに沿ってシンプルに書くことを心掛けて練習してみてください。また、すべてゼロから書くのではなく、一部の決まり文句は暗記して、できるだけ立ち止まる時間を無くして書き進めるようにしてください。

書く前に主張と理由を明確にする

いきなり書き始めないようにしましょう。意見や理由がまとまっていないうちに書きはじめても、途中で何を書いたらいいか詰まってしまいますし、ロジカル(論理的)な文章にならず、相手に伝わりにくくなってしまいます。また、修正が多くなり時間を無駄にしてしまうので、先ずは意見と理由、できれば具体例を出すことから始めてください。

【構成】PREPで意見を整理

主張と理由がはっきりしたら、アウトライン(概要)を日本語で作ってみましょう。これはPREP法を使うことで簡単に整理できます。PREPとは「Point」「Reason」「Example」「Point」の順で物事を伝えようという手法です。

  1. 伝えたいこと
  2. そう思う理由
  3. 理由に対する実例
  4. 再主張

という順番で説明することで、相手が「何が言いたいのか」、「なぜそう思うのか」、「実際どうなのか」という疑問を抱かずに、スムーズに説明ができます
英検準2級では、理由を2つ書かなければいけないので、以下例の様にまとめると、説得力のある文章を構成することができます。

例)
Point (結 論)
Reason (理由1)
Example(具体例1)
Reason (理由2)
Example(具体例2)
Point (結 論)

構成を基に英作文する

意見を整理できたら、それを基に英作文をしていきましょう。できるだけ平易な単語と文法で英文を作っていきましょう。重要なのは「文法を間違えない」ことです。背伸びして複雑な文法や構文を使う必要はありません。小学生に伝える想定で書いてみてください。

途中で構成内容に無い事柄を、無理やり追加したりするのはやめましょう。英文が複雑になったり、構成が崩れたりする可能性があるので、気をつけましょう。

テンプレ表現を暗記しよう

ライティングは時間との勝負です。リーディングの問題をしっかり解きつつ、残された時間で正確に仕上げるためには、ゼロから考えていては時間が足りません。よく使う表現は暗記し、特定の部分は思考時間無しで書けるよう、自分のライティングパターンを用意しておきましょう。

例)赤字箇所は暗記
Do you think it is a good idea for people to go to other countries for volunteer work?

Answer:
Yes I think so / No I do not think so.
(There are two reasons / I have two reasons)
First, volunteering abroad allows people to learn many things from people they cannot meet in their daily lives.
People from various backgrounds participate together and can expand each other’s knowledge.

Second, it can be useful for future job interviews.
Companies may consider volunteer work abroad to be a valuable international experience.

※本記事の終わりにライティングで使える表現をまとめましたので、参考にしてみてください。

【対策】ライティング3つのポイント

模範解答でアイデアをインプット

質問に対する答えはすぐに浮かぶけど、理由を考えるのに時間がかかってしまうという人は多いのではないでしょうか。
そのような悩みがある人は、まず模範解答でアイデアを真似たり、内容についての賛否等をインターネットで調べるなど、関連情報をインプットすることに注力してみてください。
全く知らない事柄に対して、自分の意見を求められても、知識や経験がないので回答のしようがありません。考えたところで時間が過ぎるばかりです。

他には、普段からテレビニュース等を見る習慣をつけたり、自分の外の出来事について関心を持つことや、問題に対して自分なりの解決方法を考えてみることなども有効です。
先に述べた通り、自分の意見や理由に対して評価はされません。評価は「正しい文法と適切な単語を使って」、「ロジカルに書けているか」を基本に行っています。ですので、自分の解決方法が効果的か否かは関係なく、自分の意見をしっかりと伝えられればそれでいいのです。

ただ、それでも理由を出すのに時間がかかってしまうという場合は、以下のように多くの質問で汎用的に使える理由を準備しておくと、書き進めやすくなります。

便利な理由5選
・お 金:節約できる ⇒旅行やショッピングなどに使えるお金が増える
・時 間:効率が上がる⇒時間が多く使えるのでさらなる学習または休暇が増える
・健 康:健康を保てる⇒長くアクティブでいられるので色々なことが楽しめる
・興 味:楽しめる  ⇒物事に関心を持つことで記憶力も上がる
・集中力:集中力を保てる⇒集中して取り組むことで、効果が高まる

構成内容は日本語で練習

英作文なので、内容が固まったら当然「英語で書いてみよう」と思うでしょう。ですが、始めは日本語で書いてみましょう。日本語で書けないものは英語でも書けません。アウトラインを作り、日本語で丁寧に書ける様になったら、英語で書くというフェーズに移りましょう。内容と構成が固まらないまま英語で書いても、うまく書けないですし、そのような文は相手にうまく伝わりません。

回答パターンを知ろう

英検準2級ライティング問題の質問パターンに対する、答え方を知っておきましょう。主に以下の2つがあります。

・パターン1:質問に対してYes/Noを選択する問題
・パターン2:質問に対してA/Bを選択する問題
・パターン3:質問に対して自分の意見を述べる問題

「意見はあるのに回答の仕方がわからない」ではもったいないので、これから解説するこの3パターンに対する回答の仕方を知り、しっかり準備して本番に挑みましょう。

パターン1. Do you think it is good~

「~だと思いますか?」、「~は良いと思いますか?」、「~すべきだと思いますか」など、「Yes」か「No」を選択する質問になります。
質問に対して「~だと思います。」「~だとは思いません。」と答えてから、理由を答えます。

1文目は「Yes I think so / No I do not think so」のように、思うなら「Yes」、思わないなら「No」で答えましょう。
最後の結論(再主張)では、質問文の赤字箇所を引用し
Q:「Do you think it is good for students to make study plans for their summer vacations?

A:「I think that it is good for students to make study plans for their summer vacations.」
の様に主張することができます。

例)※2023年 第2回
Question:
Do you think it is good for students to make study plans for their summer vacations?

Answer:
Yes, I think so.
First, students can clearly understand what to do during the summer vacations.
They can make the best use of their time.
Second, they can start studying on their own without being forced.
They can study more efficiently and remember better with study plans.
Therefore, I think it is good for students to make study plans.

【日本語訳】
問題:夏休みの間の学習計画を立てることは良いことだと思いますか?

回答:
はい、良いことだと思います。
1つ目は、夏休みの間に何をすべきか明確に理解することができます。。
(それにより)彼らは時間を最大限活用することができます。
2つ目は、強いられることなく、自分自身で勉強を始めることができます。
学習計画のおかげで、効率的により記憶しやすく勉強することができます。
したがって、学習計画を立てることは良いことだと思います。

パターン2. Do you think it is better ~A or B

「AとBどちらがより良いと思いますか?」に対して、「A」か「B」を選択し、自分の考えやアイデアを述べる質問になります。
質問に対して「A/Bする方がよい」と答えてから、理由を答えます。

例)※2020年 第2回
Question:
Do you think it is better for students to study alone or in groups?

Answer:
I believe it is better for students to study in groups.
There are two reasons.
First, they can help each other.
When they do not understand something, asking a friend can make studying more efficient.
Second, it helps maintain motivation.
I may be lazy when studying alone.
Therefore, I think making a habit of studying with someone else is important.

【日本語訳】
問題:一人での勉強とグループでの勉強は、学生にとってどちらが良いと思いますか?

回答:
グループでの勉強の方が良いと思います。
理由は2つあります。
1つ目は、お互いにサポートしあえる事です。。
勉強でつまずいたときに、友達に聞くことができ効率的に勉強できます。
2つ目は、モチベーションを保てます。
一人で勉強すると、さぼってしまう可能性があります。
したがって、誰かと勉強する習慣を作ることが重要だと思います。

パターン3. What do you think is the best ~

「何が一番ベストだと思いますか?」など、一番ベストだと思う方法や状況についての質問になります。
このような質問に対しては質問文を使って「〇〇 is the best ▢▢ for ▢▢.」と言い換えてから、理由を答えます。

例)
Question:
What do you think is the best age for people to start learning English?

Answer:
I think the best age to start learning English is during the teenage years.
I have two reasons.
First, mastering one’s native language is necessary.
Learning a second language can impact identity formation.
Second, teenagers can understand English grammar.
It’s challenging to learn grammar at a younger age.
Therefore, I believe people should try learning English after being at age 13.

問題:英語を学び始めるのは何歳からがベストだと思いますか?

回答:
ティーンエイジャーになってからが良いと思います。
その理由は2つあります。
一つ目は、母語をしっかり学ぶことが最も重要だから。
(母語を学ばずに)第2言語を学ぶことは、アイデンティティの確立に影響を及ぼします。
2つ目は、英文法を学習できる年齢になるからです。
小学生以下では、文法の学習は難しいでしょう
したがって、13歳になってから英語学習に臨むべきだと感じます。

採点基準と注意点

3級レベルの単語と文法で書く

ライティングは、質問に対して自身の考えを英語で述べる問題です。自分の考えをしっかりまとめて、言葉として記述する技能が必要になります。

くどい程書いていますが、評価基準は、①正しい文法や表現で、②理論立てて書けているかが採点の軸になっています。
背伸びをして難しい単語や文法で書く必要はないので、わかりやすく簡潔に書くという点を意識して書いてみてください。

文法ミスを極力なくすために

3級レベルの文法で書くとはいえ、慣れないうちはなかなか難しいものです。可能であれば添削をしてもらうのが望ましいですが、難しい場合はChatGPTに添削してもらいましょう。
以下のYoutube及びPodcastで、AIを使った添削のやり方を紹介していますので、良かったらチェックしてみてください。

Hapa英会話
Youtube:ChatGPTを活用した英語学習が画期的過ぎた

Podcast:第479回インタビュー企画(有子山博美)「AIを駆使して英語学習を効率化する方法」

よくある減点ポイント

名詞が単数
名詞の多くは複数形になることが多いです。「students」,「plans」,「backgrounds」など、生徒は一人だけではないですし、計画も様々な計画が考えられます。バックグラウンドも日本文化、欧米文化、アフリカ文化など、様々な文化があるので複数となります。

可算名詞と不可算名詞の区別がない
名詞は、1つ目のポイントで紹介したように、単数や複数に変化する「数えられる名詞(可算名詞)」と「数えられない名詞(不可算名詞)」があります。不可算名詞の代表的なものに、「water(水)」や「furniture(家具)」,「happiness(嬉しさ)」などがあります。
これらの数を表したい場合は、「a glass of water」や「The number of furniture」の様に表します。

冠詞がない(a, an, the)
名詞には冠詞がつきます。目的語などに置いた名詞(単数)を説明するときに冠詞をつけます。

時制が合っていない
接続詞を使った2つの文で、片方は現在形、片方は過去形になっているなど、時制が一致していないことが無いか見直してみてください。

同じ単語を繰り返し使う
欧米文化は繰り返しの表現を避ける傾向があります。評価にも影響しますので「say」を使ったら次は「tell」,「speak」,「ask」,「talk」を使い表現に幅を持たせてみてください。ニュアンスが大きく変わってしまう場合は無理に換える必要はありません。

notは省略形で書かない
減点ポイントではありませんが、省略せず書いた方がフォーマルな印象を与えます。実際に模範解答の「don’t」 や「can’t」は「do not」「cannot(can notではない)」と書かれていると思います。

英検準2級 ライティングで使える表現

※S:主語、V:動詞

表現 例文
If S V, S can V もし~なら、~できる If they keep studying, they can improve greatly.
It is better for ~の方がよい It is better for the education.
be interested in ~に関心がある Many people interested in it, that would be more popular.
be curious about ~に興味がある Being curious about something is important.
keep doing ~し続ける People should just keep trying to learn it,
It leads to ~につながる It leads to success.
by doing ~することで We can understand it more by using a smartphone
take advantage of ~を利用する If we take advantage of this app, we would save much time.
because of this これにより Because of this, they could be healthier than usual.
in the future 将来 It will be more convenient for us in the future.
in coming years 近い将来 AI services would be more useful in coming years.

 

余裕があれば、助動詞(can, would, may等)を上手に使って、表現に幅を持たせることも意識して書いてみるとよいでしょう。

まとめ

今回は英検準2級のライティング対策について解説しました。英検準2級のライティングは、

  • 3級と比べ必要な語数が倍近く増える
  • 社会的な課題等について問われる
  • PREP方を使って構成しよう
  • 理由は事前にインプットしよう
  • 回答パターンを覚えよう
  • よくある減点パターンに気をつけよう

でした。

今回の内容がライティング力向上の役に立てば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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