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今回は、私がTOEIC730点を取得したときの経験談を、実践した勉強法を交えてお話ししたいと思います。
この期間の学習目標は英検準一級の合格であり(2020年10月一次試験合格)、TOEIC対策にフォーカスした内容ではありません。英語学習における自身の苦手分野を知り、それを克服するためにどのような勉強を行ったか、私の経験が、TOEIC730点を目指している方や、英語学習の仕方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
※2020年11月15日受験

※2020年10月10日受験

TOEIC 730点 レベルとは
730点と言えば、いわゆるハイスコアと言われる点数になってきます。まずTOEIC 730点のレベルについて確認していきましょう。IIBC(TOEIC公式)の公式サイトによると、TOEIC730点は「Bレベル」、全5段階のうち上から2番目に相当するレベルです。具体的には、以下のように評価されています。
– 職場や日常生活での様々な場面において、英語でのコミュニケーションが可能である。
– 聞き取りやすい発音で、自分の意見や考えを英語で表現できる。
– 聞き手の反応や質問に対して、英語で適切に応答できる。
– 職場や日常生活での様々な話題に関する英語の文章を理解できる。
– 職場や日常生活での様々な目的に応じて、英語の文章を作成できる。
また、TOEIC L&Rの平均点が約600点の中、平均より130点も上のスコアであり、レベルが1段上がっているのがわかります。受験者全体では上位20%に入ります。このように、TOEIC 730点は、英語上級者へのレベルにあるか否かの基準となると言えます。
TOEIC 730点取得時の勉強時間
私がTOEIC 730点を取得したときの勉強時間は、1日平均3時間でした。直前にフリーランスになったので時間の融通が利いたのは大きかったと思います。午前中に2~3時間と夜に1時間程度、毎日英語の勉強をする習慣をつけました。
期間は2020年8月から10月中旬までの約2か月で、合計の学習時間は150~180時間位でした。10/10に英検の一次試験を受け(10/25発表で合格)、本番が終わり一段落したので、充電期間と称して旅行に行ったり、英語学習はほぼせずに過ごしていました。
具体的なスケジュールは以下のようになっています。
・8/1-10/9 英検対策
・10/10 英検一次試験本番
・10/11‐11月上旬 充電期間
・11/8‐11/14 TOEIC対策
英語の基礎を固めることが必要だった
当時のTOEICベストスコアは655点でした。英検準1級に関しては、あと一歩というところで合格ラインに数問足りない、リーディングは時間内に解き終えられないレベルでした。

当時を振り返ると、単語力に頼りすぎており、文法の基礎が出来ていなかったなと感じます。長文やリスニングのスクリプトを読んで、訳がわからない箇所は解答の日本語訳を見て、知らない単語を確認し理解した気になっていました(訳せると思っていた)。ですが、学習を進めていっても、一向に英語力が向上せず、同じようなミスを繰り返していました。全く英語力が上がっていないにもかかわらず、何が原因か考えず同じような学習(単語学習→日本語訳の確認→わかった気になる)を続けていました。
意識したこと
すでに英検準1級に3回落ちており、「次こそは!」と意気込むものの、これまで同様の学習では突破は難しいことは認識していたので、英語学習(特に文法学習)を1からやり直そうと考え「わからない箇所をわかるようにする」ことを意識して学習を開始しました。
またこれまでは、「数をこなせばできるようになる」と思って、質より量を重視して勉強してきましたが、結果として、基礎がしっかりとできず英語力が伸び悩んでいました。量が重要な場面もありますが、私の場合は、質を重視して学習しなければ土台の穴を埋めることはできませんでした。
スコアが上がるほど根本の理解が重要で、そのために理解の質を高める勉強が必要だと学びました。
勉強内容は英検準1級
目標は英検準1級取得だったので、約2か月のうち大半を英検学習に充てました。教材も過去問等、英検用の教材を使っていました。
単語学習は、パス単(準1級)を使用しました。英検とTOEICでは出題範囲が異なりますが、単語においては英検対策で培われた語彙力がTOEICでも十分役に立ったと感じます。念のためTOEIC本番の1週間前から、金のフレーズでざっくり単語の復習を行った程度でした。
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文法はキク英文法で学習
文法の基礎固めをするため「キク英文法」という文法書を使って、改めて英文法を勉強し直しました。キク英文法は、大学入試に必須の英文法212項目を7週間で学習できるという本です。18のチャプターに分かれており、毎日2チャプターずつ読み、これを2周しました(10日で1周程度)。
この期間の学習中は、この本を文法事項の辞書代わりにして学習を進めました。文法知識を体系的に学習でき、これまで点々としていた文法知識が線でつながった気がしました。本には、文法の説明や例文(音源あり)、練習問題があります。文法の説明は、わかりやすく簡潔に書かれています。易しめの文法書で学習してきた人で、もう一歩レベルアップしたいと思っている人におすすめの教材です。
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リーディングは精読を徹底
わからない箇所をわかるようにするため、長文読解パートの英文を1文ずつ精読し、文構造と文法を細かく確認することにしました。何となくではなく説明できるレベルになるように、丁寧に内容を確認しました。少しでも理解があいまいな箇所は納得できるまで調べました。
知らない英単語や文法はメモして復習
その際に、わからなかった英単語や文法はノートにメモし、復習するようにしました。1回勉強しただけでは、時間がたつと忘れてしまうので、学習内容はほぼすべてノートに書き、何度も復習しました。さらには、見返したときにテキストのどこの問題で使われていたのかわかるようにチャプター数やページ数等もメモしていました。
学習時のノート抜粋1

学習時のノート抜粋2

単語・文法・文構造を再確認
全文が理解出来たら、改めて1文目から読んでいき、正しく訳せなかったり解説と異なっていた文は再度復習しました。問題を解くことはせず、過去問を使用して、この作業を延々と続けていきました。
結果として、リーディングの精度と速度がかなり伸びました。英検は精読力が問われる試験なのでTOEICより時間の余裕があるのですが、これまでの3回はリーディングパートを時間内に解き切る(読み切る)ことができませんでした。しかし、しっかりと基礎固めをして挑んだ4回目は余裕をもって読み切ることが出来ました(正答率も向上)。
リスニングも精読
リスニングでもリーディング同様に精読を行い、まずは読んでわかるようにしたうえで音声を聞き始めました。リーディングの勉強と同様、わからない単語・文法はメモをしつつ、発音もどのように聞こえたか(of all of ⇒ オボーロブのように)、わからなかった箇所を復習できるようにすべてノートに書いていました。
内容理解が重要
スラッシュリーディングで英文を前から理解
リスニングの音声を聞き取るという点においては、そこそこできていましたが、意味理解が圧倒的に不足していました。TOEICでも英検でも、リスニングは聞き終わった後に意味を考えて解答をしていました。しかし、この方法では段々リスニングのスピードに追い付けなくなっていき、毎回どこかで捨て問題を作っていました。
その為、精読で事前に内容を正確に理解し、主語の塊、動詞、目的語、目的語にかかる形容詞句・節(文構造)などの塊を事前に把握し、スラッシュリーディングで英文を頭から理解する練習を行いました。
リスニング学習というよりリーディング学習ですが、ただ聞くだけではリスニング力は上がらないので、ここでも質(リスニングに必要な根本のスキル)を意識して学習を行いました。
英語を英語の語順で読めるようになれば、リスニングで聞こえた英文を頭から順に理解できるようになっていきます。
シチュエーションのイメージも大事
問題によって、英文の意味は分かるものの、場面をイメージしづらいものがあり、図を書いたりすることもありました(学習時のノート抜粋1参照)。場面がイメージしづらい内容は理解しにくい、または理解できていないものが多いです。もし、そのような英文があった場合は、図や絵を描いて内容を整理することをお勧めします。
精読後はシャドーイング
最終的には、シャドーイングを何度も繰り返すことでブラッシュアップを行いました。外を歩く時は、基本的にずっとリスニングをしていました。周りに人がいなければ、歩きながらブツブツとシャドーイングをしていました。
当時はマスク着用がマストな状況だったのもプラスに働きました。
シャドーイングは同じ音源で8割以上出来るまで繰り返し行いました。曲順の設定を1曲リピートにして、次の問題に進まないようにするのも大事です。問題が移るとまともにシャドーイングができなくなりますし、流れ作業でやってしまいがちです。さらには学習効果が落ちるので、1つの問題をしっかりマスターしたうえで、次の問題に移るようにしました。
英語のリズムが身に付いた
シャドーイングを行うことで、リスニング力の向上を感じましたが、中でも英文の抑揚(イントネーション)を意識した聞き取りと発声が身に付いたと思います。英語は話すとき(読まれるとき)に単語によって強弱があり、強調したい単語はハッキリと発音される一方、前置詞のような修飾語は弱く曖昧に発音されます。これが英語独特のリズムを作っています。
言い換えれば、抑揚が身に付けば強弱が聞き分けられるようになり重要な単語を聞き取りやすくなることで、リスニング力が向上します。
加えて、スピーキングにおいても英語のリズムが身に付くことで抑揚のある話し方ができ、言いたいことが伝わりやすくなります。
正直なところ、意味理解のスピードはTOEICのリスニングにギリギリついていけるレベルで、急激な向上はしませんでした。教材が英検であったことも影響していると思いますが、リスニングパートでは8割程取れたので、総合的に見て十分な効果があったと考えています。
※参考:英検とTOEICのWPM(1分間当たりに流れる単語数)
英 検:130~150WPM
TOEIC:160~180WPM
TOEICも英検も英語
結果は後から勝手についてくる
先述の通り、この時の学習は英検の過去問を使用していましたが、行ったことはシンプルに「わからないことをわかるようにした」という事でした。この時の学習で英語の基礎が固まり、英文をしっかり理解する力がついたことに伴い、TOEICのスコアも向上したのだと思います。
出題傾向や問題形式が違うとはいえ、英検もTOEICも英語であることに変わりはないので、何が理解できていないかを知り、それに向けて地道に学習を積み上げていくことで、自然と必要な力が備わっていくのだと感じました。
英語力の底上げになった
そして、この「わからないことをわかるようにした」という学習で、これまで流してしまっていた、理解できていなかった点を埋めることができ、英語力の底上げにつながりました。英語やTOEICだけでなくインターネット上の英文記事やSNSの英語の投稿やコメント等、日常でふと目にする英語を読む精度が高まったと思います。
英語学習のモチベーションも向上
英語に限らず、学習中や練習中は辛いものですが、できるようになると嬉しいし楽しいものです。これまでより読める・聞けるようになったことで、英語に対する心理的な障壁も下がり、学習を続けやすくなったと感じます。
TOEIC800点にも到達
11/15のTOEIC本番の翌週から英検の復習を再度行いました。勉強方法は先に書いた通り精読をメインに「わからないをわかるように」を意識して勉強し、これを2ヶ月続けた結果、約2ヶ月後の1/10に800点も取ることができました。
※2021年1月10日受験
TOEIC対策としてはおすすめしない
今回、私の目的は英検準1級取得でした。その為、TOEIC 730点を目指す人にとって、必ずしも最適な学習方法ではありません。
今回の私の勉強法は、英語力の基礎固めを目的としたものでした。TOEIC 730点を目指す人にとって、今回の学習方法は、必要以上に時間や労力を消費してしまう場合があります。
TOEICのスコアに絞って言えば、スコアを効果的に上げるには、TOEICの出題傾向や問題形式に合わせて、必要な単語や文法、リスニングを狙い撃ちするのが1番だと思います。
出題傾向や問題形式が違うとはいえ、英検もTOEICも英語であることに変わりはないので、何が理解できていないかを知り、それに向けて地道に学習を積み上げていくことで、自然と必要な力が備わっていくのだと感じました。
まとめ
今回はTOEIC730点を突破したときに行っていた学習についての体験談でした。
今回のポイントは、
- わからないをわかるにする学習が必要だった
- リーディングもリスニングも徹底した精読
- 単語・文法・発音すべてメモし復習できるようにした
- スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる
- 場面イメージのために予備知識を持つようにした
- 地道な学習が結果につながる
この記事で、英語力の伸び悩みを感じている人が次のステップへ進めたら幸いです。また、これから長く英語学習を続けていこうと考えている人は、どこかのタイミングで上記のような学習が必要になるのではないかと思います。
今回も読んでいただきありがとうございます。英語力の伸びは自身では感じにくいものです。理想とのギャップを大きく感じることもあると思いますが、焦らず長く続けられるように進めていきましょう。


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