フォニックスとは
前回の記事では、英語の学習順序について紹介し、先ずフォニックスを行うべきとお伝えしました。今回は、フォニックスに焦点を当て、フォニックスとは何なのか、どう学習するのかについて、紹介したいと思います。
フォニックスはひらがなの音読み訓読みの様なもの、各アルファベット(またはアルファベットの組み合わせ)の発音の仕方が「フォニックスである」とお伝えしました。英単語のスペルは、各音の組み合わせで構成されており、各音をつなげて読んだときに一つの単語となります(appleであれば、a(ア)pp(プ)l(ルゥ)e(発音無し))。逆に言うと分解したときの各音を聞き分けられるようになると、単語の聞き取りができ、且つスペルもわかるようになります(そこまでマスターする必要はありませんが)。このように、細部まで音を聞き取れるようになると、結果としてリスニング(音声知覚)もできるようになる、といった理屈です。
英語ネイティブも同じ学び順
私たち日本人も、日本語を覚える際、一音ずつ声を出して言葉を覚えてきたと思います。赤ちゃんの頃に「あー」や「うー」など、一音ずつ話すようになり、徐々に二文字、三文字、単語といった順で、話す音を増やしてきたと思います。英語ネイティブも同様のプロセスで言葉を覚えています。但し、日本語は「あいうえお」の5個の音が基本になっていますが、英語には22個の音があるため、聞きなれない音が多く、聞き分けが難しい点が、英語学習者にとって壁になっていると思います。まずは、この22個の音があるという事を認識し、各音を、正確に発音する事から始めましょう。
フォニックスは、ローマ字読みとは全くの別物です。ローマ字読みのイメージは捨てましょう。以下で各音と発音の仕方のコツをまとめました。
フォニックス読み一覧(単音)
■各アルファベットのフォニックス読み一覧(表)と口内の動き(図)
| アルファベット | 発音時の音 | 発音の仕方 | パターン |
| a | ア | エの口でアと発音 | |
| b | ブ | ||
| c | クッ | ||
| c’ | ス | 後にe,i,yがくる時 | |
| d | ドゥ | ||
| e | エ | ||
| f | フ | 前歯を下唇にあてながら発音 | |
| g | グッ | ||
| g’ | ジ | 上下の歯を合わせながら発音 | 後にe,i,yがくる時 |
| h | ハ | ||
| i | イ | ||
| j | ジ | 上下の歯を合わせながら発音 | |
| k | クッ | ||
| l | ル | 舌を上の歯の裏に付けて発音 | |
| m | ム | しっかり口を閉じてから発音 | |
| n | ヌ | 舌を上の歯の裏に付けて発音 | |
| o | ア | オの口でアと発音 | |
| p | プッ | ||
| q(qu) | クッ | ||
| r | ル | 舌を引っ込めて発音 | |
| s | ス | ||
| t | トッ | ||
| u | ア | 口笛の時の口でアと発音 | |
| v | ヴ | 前歯を下唇にあてながら発音 | |
| w | ウッ | 口笛の時の口でウッと発音 | |
| x | クス | ||
| y | ィヤ | 舌を下の歯の裏にあてながら発音 | |
| z | ズ |

大げさなくらい口を動かして練習しましょう。最初は難しいと感じるかもしれませんが、徐々に自然と動くようになってきます。
フォニックス読み一覧(復音)
| スペル | 発音時の音 | 発音の仕方 | パターン |
| ch | チ | 上下の歯を合わせながらチと発音 | |
| ck | クッ | ||
| dr | ジュ | 舌を上の歯の裏に付けて発音 | |
| gh | フ | 上の前歯を下唇にあてながらフと発音 | |
| ph | |||
| ng | ン(グ) | 舌を上の歯の裏に付けて発音 | |
| sh | シュ | 上下の歯を合わせながらシュと発音 | |
| si | ヂュ | 語尾がsionの時 | |
| su | |||
| th | ス | 舌先をかみながら息を出す | |
| th’ | ズ | 舌先をかみながらスと発音 | |
| tr | チュ | 舌を上の歯の裏に付けて発音 | |
| wh | ワッ |

知識を詰め込み過ぎない
フォニックス読みの目標は、自然に正確な発音ができるようになる事、延いてはリスニングができるようになる事です。知識を詰め込む必要はないのです。必要なことは、各音の発音及び単語の発音、慣れてきたら音源のあるテキストの文章を、正確な発音で読む事です。発音の練習をしつつ、わからない場合に都度調べることで、知識は自然と定着していくと思います。参考までに、筆者は以下書籍でフォニックス学習をしました。各音の発音の仕方やフォニックスのルール、音源もダウンロードでき、似た単語をまとめて発音してくれるなど、単語の細かい音の違いを比較でき、初めの1冊にはちょうどいいレベルと感じました。
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フォニックスも万能ではない
当然ですが、フォニックスを学び、リスニング(音声知覚)ができるようになっても、単語の意味や文法を知らなければ、文章の意味を理解することはできません。その為、単語の暗記(同時に発音も確認)、基本文法の学習も避けては通れません。フォニックスを完全に学んだ後ではなく、全体感がつかめた時点で、基本的な文法を学び始める、という様に同時並行で進める必要もあります。英語はリスニングとリーディングを同時並行して行う事で、相互作用しあい英語力が高まっていくものだと思います。筋トレに例えると、しっかりトレーニングを行った後は、しっかり栄養を補給する様に、片方だけを頑張っても効率が悪くなってしまいます。また、前回も書いたように、一番重要なことは継続することです。フォニックスの学習に飽きたら、リスニングの流し聞きをする、または単語の暗記や文法を学ぶなど、モチベーションを維持できる方向で学んでいくことも大事だと思います。無理しても、なかなか続かないので。
まとめ
今回は、フォニックスについてと、その学習方法を解説しました。重要なポイントは、
- アルファベット読みからフォニックス読みにシフトしよう
- 最低限の知識を入れたら、発音練習を頑張りましょう(単音→単語→文章へ)
- 同時並行して文法学習も行いましょう
です。次回は文法の全体像について解説予定です。品詞、文型、文法のそれぞれの役割・定義が体系的に学べるように解説しますので、今後の英語学習の参考にしていただけると幸いです。

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